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創作日記

創作

カテゴリー作っておきます

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カテゴリー作っておきます

今日、はじめてこのブログで、
「創作日記DQ3」
のカテゴリーを作りました。

いや、続きを書くわけではないです;
書けないのは、以前にお話した通りです。

ここ数日、過去に書いたDQ3小説「茜の季」をざざっと見直しをしてみたところ。
やはり、習作だったのもあって(長編では処女作)、無駄はたしかに多いんです……。
が、
それだけじゃないぞ?という思いも湧いてきたんですね。

ひと言でいえば「感性が若い」。そう、私がまだ乙女wだった時の作品なんで、いろいろと初々しいんですよ、DQ3だけは(笑)。
ふた言で言えば、「もう二度と書けない」という作品なんだなぁということに、気づいた次第です。

(飛ばしてOKです)↓
<参考資料>DQ3テドン編「遊離基」より抜粋(修正なし)************

顔をあげる。数日前よりも数段、鋭さの増した視線がフィオンを射抜いた。しかし、当のフィオンは意に介さず、ぽりぽりと顔をかく。
「事情は知らないよ。マースがたとえ他人を殺していても、君がいなければ、僕の母親は今は生きていないんだ。君が救ったんだ。それは認めてよ」
「それは――……」
「でも、君は誰も頼らない。君はいつも一人で事を為そうとしている。最初は責任感があるだとか、自制心があるだとか、一見美点にみえる。でも、違う」
「何が…」
「君が誰も必要としないから、近寄れないんだ。求めようとしないから、いつも一人なんだ。自分の正義に沿っていれば満足なの? それがかっこいいとでも思ってるの? 他人を視野に入れない人間なんて、勇者以前の問題だよ。僕だって、恩返しをしたいと思っても、これじゃあ、どうしようもないじゃないか」
フィオンは笑った。彼にしては珍しく影を含んだ笑いであった。
対して、マースは衝撃を受けていた。
覚えがある。こんな場面を、こんな台詞を。
(……前にも、誰かこんなことを言っていなかったか……?)
記憶にある。脳裏にラウルの顔が浮かぶ。確かに、同じような台詞を言われたことがある。俺に、こんな風に、少しの憤りを露にして……!
マースは喉の奥を鳴らした。口が渇き、息がかすれる。
「俺が…俺が、間違ってるというのか? 今まで、全て! だから、死なせたと…不幸にしたと言いたいのか?」
咄嗟にフィオンの胸元を掴み挙げる。
敵意ではなく、懇願であった。教えて欲しい、答えがあるのなら、教えて欲しい。
「……そうだと言ったら?」
「違う!! 俺は…俺は、守るために剣を取ったはずだ! 死なせたくないから、戦いを選んだんだ! 勇者になりたい、オルテガの息子だからじゃない、誰にわかってもらえなくてもまわない―――勇者になって、守れるのなら!」
「ふーん……それで? 結局、誰を守れたの?」
「……!!」
フィオンの言葉が銅鑼の音のように重く響く。
息が詰まって、青ざめる。胸倉をつかんだまま、両膝をついてしまう。
守れていない。誰一人。
旅立ちを決意したあの日から、失った者はいても、守れた者はいないのだ。
遠い土地に来ても、自分は進んでいない。同じところをぐるぐるとまわっていただけだ。
「……誰も……」
ぱたり、と腕を落とす。突然、胸から赤褐色の血が、激しく流れ出る感覚が襲った。
「血が―――…」
忘れもしない、「死」の感覚。
果てしなく襲う血の匂い。四肢がバラバラになるような痛み、そして恐怖。がたがたと全身が震え出す。おそるおそる自分の胸元を見る。しかし、意外なことに血は流れてはいなかった。
「―――」
はっとした。咄嗟に立ち上がる体勢から、フィオンを突き飛ばす。
「―――フィオン!!」
刹那、夥しい量の水がマースとフィオンの間に降り注いだ。フィオンは直撃こそ免れたものの、鈍器で打たれたような痛みを肩に感じる。同時に骨の砕ける音が鳴った。



****************************



と、こんな感じでした。
作品の中では一番評判良い(読者さんに言われる)テドン編です。(笑)
こうして読んでみると、そんなに文章はひどくはないかな?と思います。
三人称でかいてるんで、今とはちょっと印象が違いますが、テンポは悪くないかなぁと思いました。
(だたし、主役以外のキャラを書きすぎているところは✖です)

読むと、もう忘れちゃった何かが蘇ってくるんですね(笑)
そういうものを思い出すために、見直しをするのは悪くないかな、と思いました。
また、これから先、自分の小説を書いていく上で、原型となるものがいっぱい詰まってるんだなぁとも思います。

DQ3小説については、これから「OOします」と宣言はできないんですが、またサイトでお披露目できる日が来ればいいな、と漠然と思ってます。
もしお目見えすることがあれば、どうぞよろしくお願いします。
<m(__)m>

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