忙しいというのは「心を亡くす」と書く……けっこう言われる言葉ですが。

心が重すぎて（有りすぎて）忙しい日もあるもんだなぁと思います。


11日は、すぎやませんせいのお別れ会や追悼番組が朝からあって、本当にいそがしい日になりました。

＞題名のない音楽会
＞お別れ会ライブ中継
＞特番「この道わが旅」

たぶん、ここを読んでいる皆様と、私は同じ状態で見ていたと思います。（前が見え…）


先生のおっしゃっている、「この曲は5分で出来ました」のくだりも心に残っていますが、
最後の方の、「ピアノが弾けない」「音楽への情熱だけで」「いい人生だった」
のお言葉はことさら響きました。

「人の生には良い音楽は必要なんだ」ということをすぎやませんせいを通して、きちんと知ることができた思いです。

衣食住だけじゃない。
五大欲求だけでもない。


ちょっと前に、植物学の本を読んで知ったんですが。
植物の葉は、フィボナッチ数列にそった葉の生え方をしているらしいんですよ。
（たまにリュカ数列というのもあるそうです。リュカ……）


人も同じだなぁ、自然界と共有してるんだなぁと思いました。
音楽というのは、中世には完成された世界で、もともとは数学とつながってるんです。（って偉い人が言ってたよ）

つまり、人の内部にも数学があり、音楽があり、それは旋律となって、人を作っていくのですね。

植物にも数列という名の音楽が組み込まれているように、
人が生きていくために、成長するためには、おそらく豊かな音の旋律は必要なのだと思います。


すぎやませんせいの音楽は、私にそれを教えてくださったなぁと思います。

ご冥福をお祈り申し上げます。
感謝しかありません。